DIYで家つくろ!

DIYの家づくりをスタートして10年目、えりすけの実験レポート。

家づくり、最初の仕事は、「ウマ」づくり。

 

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さてさて DIYで家をつくると言っても

全くの素人のワタシ達夫婦、できることとできないことがあります。

 

基礎、上棟、屋根、窓付けまではやってあげます。

そこからの家の作り方は教えてあげるから自分達でおやんなさい。

電気屋さん水道設備屋さんは紹介するから契約するなりなんなりして

やってもらいなさい。

という工務店を見つけました。

 

土地は3軒目に行った不動産屋で素敵なところが見つかったので契約。

 

この時点でワタシ達が持っていた道具

トンカチ、錆びたノコギリ、おもちゃみたいな電動ドリル

 

「ワタシ達こんな道具しかもってないんですけど・・・」

 

おそるおそる工務店の社長に聞いてみると

 

インパクトドライバと、スライド丸ノコはあったほうがいいでしょう。」

 

という事だったので

ホームセンターのチラシを見て、安いところを選んで買いに行きました。

 

そして

「『ウマ』もあったほうがいいですね!

インパクトドライバとスライド丸ノコに慣れておくためにも

ご自身で作ってみるといいですよ。」とのこと。

 

まぁこの時は「ウマ」と言われてもなんのことか?

さっぱりわからなかったワタシ達。

そう、「ウマ」というのは結局あれなんですよね、作業台の事なんですね。

 

作り方を調べてみると

「ウマ」をつくるには2x4(ツーバイフォー)の板と

ソーホース金具というものが必要だと、ネットに書いてありました。

2x4はわかるけどソーホースって何? 初耳!!!

 

早速ホームセンターに行ってウロチョロ探したけれど

さっぱりわからないので店員さん(女性)を呼び止めました。

 

ワタシ「すみませーん!ソーホースどこですか?」

 

店員「はっ?ソーホース?」

 

ワタシ「そうです、ウマつくるんです!」

 

店員「はっ?馬??馬をつくるんですか?」

 

ワタシ「ハイッ!ウマつくるんですからソーホースが必要なんです。」

 

店員「そう、ホース・・・あ!ホース??」

 

ワタシ「ソーホース!!」

 

で、連れていかれたところが園芸コーナーの、

そう、水をやるアレ、ホース売り場。。。

 

「こ、これはホース・・・

ワタシが欲しいのはソーホースなんですこれじゃないのソーホースなの、うぅ(涙)」

 

作業台、と言えばよかったのだけど

度忘れして作業台、という言葉がでてこない・・・

カラダ全体で必死に作業台のカタチをジェスチャーしながら

 

「ほらほら、こういうやつ!

パカラッパカラッの馬じゃないの。

ソーホースよ!

ソーホース!!」

 

と繰り返すばかりのワタシもあぁ、情けない。。

店員さんも困っています。。

 

揉めてるワタシ達を見て

別の店員さん(男)が声をかけてくれました。

「どうしましたか?」

 

「ソーホースが、、、欲しいんです・・・」

疲れた声で訴えると

「あ、ソーホースでしたらこちらですッ♪」

スタスタ歩き始めました。

今度はあっさり伝わった!!!

嬉しかった!!!!

 

それにしても・・・

「ウマ」の材料買うだけでこんなに体力と時間を使うとは思いませんでしたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不動産屋でハートがメラメラ。

 

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家を建てるための土地を探しに

まず最初に行ってみた不動産屋でのできごとです。

 

「自分達で家をつくりたいと思ってるんです。」

 

事実をそのまま話すと対応してくれた不動産屋の社長がひとこと、

「・・・自分達でつくるったって、ご主人は昼間仕事でしょ?

休みの日だけでつくるの?」と聞いてきました。

 

「へぇ、平日はワタシが・・・。」と答えると

 

「奥さんが?フン、女性が家をつくるなんて聞いたことないね」

憎たらしく鼻をならす社長。

 

「家をつくってる女性なんてたくさんいますよー。」

ワタシもちょっと語気を強めて言ってやりました、言ってやりましたとも!

 

そしたら今度は

「いや、いない!前例がない!」ときたもんだ。

 

「いるよ。前例あるよ。」

 ↑

ココロの中で反論(笑)

 

ワタシがココロの中で反論したのがバレたのか、

さらに何か言いたそうな社長。

そして次に言ったひとことが、ワタシのハートに火をつけました。

 

「だいたいDIYなんて、定年したお父さんのすることだ!

女性には、無理!!!」

 

 DIYに、「なんて」をつけられ、

女性には「無理」と言われ、

 ハートがメラメラしてきたのが自分でもわかりました。

 

「やってやろうじゃないの!」

 

無理と言われるとがぜん、鼻息荒くなるタイプのワタシです。

 

それまではたぶん、

「自分達で家をつくれたら、いいな。」

くらいの、なまっちょろい気持ちでいたと思います。

それが社長のおかげで

「自分達で、家をつくる!」

覚悟ができました。

 

ありがとう、社長!

 

 

 

 

 

 

便器を抱えて転がりたいと、思ってしまった。

 そもそもどうして自分で家をつくろうと思ったのか?

そのキッカケの話をしておきますね。

 

モノを作ることが子供の頃から大好きだったこともありますし、

ノッポさんゴン太くんの「できるかな」で育った世代です)

 

ちょうど ある大工さんの手記を読んで その中に

 

「もともと棲家というのは自分でつくるもの。」

 

という一文があって

妙に納得してしまった、ということもあります。

 

そしてもうひとつの大きなキッカケは

実際に自分で家つくっている人(女性)の話を聞いたこと。

 

トイレの床にタイルをはっていたら急に来客がきて

あわてて出ようとしてアセって

便器を抱えたままごろんごろんして大変だった(汗)

 

大まかに言えばこんな話でした。

 

なんでタイルをはるときにすでに便器があったのか?とか

水はどうなってたのか?とか

いろいろギモン点はありましたが

便器を抱えてごろんごろんするジェスチャーをする時の彼女が

やたら楽しそうなんです(笑)

そのジェスチャーをする時の目が生き生きしてるんです。

大変だったと言いながらもこの笑顔・・・

実際のところ 相当、楽しかったんでしょうね。

 

それで

 

ワタシも便器をかかえてごろんごろんしてみたい!

 

と思ってしまったんですねぇ。

 

その彼女とはそんなに頻繁に会う機会がなかったのですが

久しぶりに会うと この話を聞きたくてウズウズするワタシ。

 

「ねぇ、便器ごろんごろんの話して。」

 

とリクエストするワタシに嫌な顔ひとつせず

また生き生きと 身体をはって ごろんごろんのジェスチャーをする女。

 

 

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他に、

「ひとりで天井板をはる方法」なんかも聞いたような気がしますが

やっぱり便器の話が一番おもしろかった。

 

自分で家をつくるって、楽しそう。

ワタシもやってみたい。

 

そう思ってしまったのです。

 

つづく。

 

 

はじめまして。

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えりすけと申します。

子供の頃にみたテレビ番組「できるかな」の影響で

つくることが大好きな大人になりました。

 

夫とふたりで家づくりを始めて

ことしで10年目をむかえます。

 

素人ですが

「素人でも家はつくれるのか?」ということを

実験している気分でのんびりやっております。

 

女のワタシでも できることは結構あるンだな、とか

思っていた以上にたのしいな、とか

実験してみてわかったこと、気が付いたことを

まとめていこう!と このブログをスタートさせてみました。

 

これから家をつくってみたい、という方のお役にたてたらウレシイです。

 

どうぞよろしくお願いします。